前回取り上げたSUM関数と同じくらい、実務の中でよく使われているのがROUND関数ではないでしょうか?
ROUND関数は、計算結果を四捨五入する際に使います。
例えば、人数や商品数に小数点が付くことはないのですが、ある期間の平均人数などを求めると小数値になってしまうことがあります。ROUND関数は、こうした小数値を四捨五入し正常な値にしてくれる関数です。
なお、計算結果の”切り捨て”や”切り上げ”関数は、別途、用意されています。
- ROUND関数:四捨五入
- ROUNDUP関数:切り上げ
- ROUNDDOWN関数:切り捨て
計算結果を四捨五入するならROUND関数を使う
ROUND関数の書式は以下のようになります。
=ROUND(数値,桁数)
※括弧内に指定する「数値,桁数」などを”引数”といいます。
※数値にはセルの番号を指定するのが一般的。
※数値には数式や関数を指定することもできます。
数値には四捨五入したい値を指定する。
桁数には、四捨五入後どの桁まで求めるかを指定する。
桁数は、1の桁が0で、10の桁が-1、100の桁が-2、1000の桁が-3となり、四捨五入する位置が左へ移動するごとにマイナスの数字が増えて行きます。
小数点以下の数字を四捨五入する場合は、1が少数1位、2が少数2位、3が少数3位となり、四捨五入する位置が右へ移動するごとにプラスの数字が増えて行きます。
まとめると以下の図のようになります。

数値1234.567の1の位で四捨五入する場合は”0″と指定することで整数値1235が求まります。
指定した桁で四捨五入した結果

上図の最初の行のように”=ROUND(A2,0)”と入力することで、数値欄の数字が小数点の左側(1の位)で四捨五入されます。
第一引数(数値)には関数や数式も指定できる
ROUND関数の第一引数(数値)には関数や数式も指定できます。
下図では生徒ごとの得点から平均得点を求めています。
平均を求め結果を整数にするのでROUND関数の第二引数(桁)に0を指定し四捨五入。ROUND関数の第一引数には、平均を求める”AVERAGE関数”を指定。

ROUND関数と同じ分類の関数
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