LCM関数は、指定した数値の最小公倍数を求める関数です。
最小公倍数は、引数に指定した数値に共通する倍数のなかで最も小さい倍数のことですが、Excel関数を使うことで簡単に求めることができます。
なお、指定した数値の最大公約数を求める場合は「GCD関数」を使います。
LCM関数の基本的な使い方
対応バージョン:Excel365 2019 2016 2013 2010
LCM関数の書式です。
=LCM(数値1,数値2,…,数値255)
※カッコ内の「数値1,数値2,…,数値255」を引数といいます。
※引数は255個まで指定可能。
※小数点以下の数値は切り捨てになります。
引数の説明
- 数値:最小公倍数を求める数値を指定。セル範囲で指定することも可能。
LCM関数の使用例
使い方は、引数に最小公倍数を求める数値、またはセル範囲を指定するだけです。
下記サンプルのA列とB列のそれぞれの行の最小公倍数をLCM関数で求め、C列に結果を表示しています。

上記2行目の数値24と36の共通の約数の要素は、下記の画像のように「2×2×3×2×3」となりますので、最小公倍数は「72」になります。

引数に指定できるのは数値、もしくは数値が入力されているセルやセル範囲です。
引数に文字列が指定されているとエラー値(#VALUE!)が返されます(7行目)。空白が指定されると「0」を返します(8行目)。また、引数に負の数値を指定するとエラー値(#NUM!)が返されます(6行目)。
LCM関数と同じ分類の関数
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