ABS関数は、指定した数値の絶対値を求める関数です。
絶対値は、数値からプラスやマイナスの符号を取り除いたものです。例えば、正の数値は「+15(通常は符号を省略)」、負の数値は「-15」というように表現しますが、この両社とも符号を取り除いた部分の「15」が絶対値となります。
ABS関数の基本的な使い方
対応バージョン:Excel365 2019 2016 2013 2010
ABS関数の書式です。
=ABS(数値)
※カッコ内の「数値」を引数といいます。
引数の説明
- 数値:絶対値を求める元の数値、または数値が入力されているセルを指定。
ABS関数の使用例
ABS関数は、計算結果に符号を必要としない場合などで使用できます。使える場面は限られてきますが、マイナスの符号が付いてしまうと理解しにくくなるような場面では役立つ関数ではないでしょうか?
使い方は簡単で、引数に絶対値を求める数値やセルを指定するだけです。
下記サンプルのA列が元の数値で、C列がABS関数で求められた元の数値の絶対値です。

正の数値の場合は、元の値と同じ数値が返され、負の数値の場合は、マイナスの符号が取り除かれた数値が返されます。
引数〔数値〕に数値以外の文字列が指定された場合は、エラー値(#VALUE!)が返されます(サンプルの7行目)。また、空白が指定された場合は、「0」が返されます(サンプルの8行目)。
ABS関数と同じ分類の関数
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