SUMX2MY2関数は、指定した2つの配列要素の平方差を合計する関数です。
平方とは数値を2乗すること、平方差は個々の配列要素を2乗し引き算した値なので、SUMX2MY2関数は2つの配列の各要素を2乗し、さらに2乗して求めた個々の平方差の合計を求める関数ということになります。
SUMX2MY2関数の基本的な使い方
対応バージョン:Excel365 2019 2016 2013 2010
SUMX2MY2関数の書式です。
=SUMX2MY2(配列1, 配列2)
※カッコ内の「配列1, 配列2」を引数といいます。
※2つの配列の大きさは同じ必要があります。配列の大きさが異なるとエラー(#N/A)が返ります。
引数の説明
- 〔配列1および2〕:数値を含むセル範囲、配列、または参照を指定。
SUMX2MY2関数の使用例
2つの配列要素の平方差の合計を求める。

※画像の右側の部分(値1^2、値2^2、差額)は、関数を理解しやすいよう設けた参考です。値1^2は左の「値1」を2乗した値、値2^2は「値2」を2乗したもの、差額は値1^2から値2^2を引き算した値です。
SUMX2MY2関数はE9セルに以下のように入力しています。
=SUMX2MY2(A2:A6,B2:B6)
数式の説明
- 引数〔配列〕には、数値を含むセル範囲、配列、またはセル参照を指定。計算対象の配列は、行×列がすべて同じ必要があります。
引数〔配列〕に含まれる文字列や論理値、空白は無視されます。数値の「0 (ゼロ)」は計算の対象です。
計算結果は、「値1」の2乗から「値2」の2乗を差し引いた値の合計が返されます。
つまり、「(A2^2-B2^2)+(A3^2-B3^2)+(A4^2-B4^2)+(A5^2-B5^2)+(A6^2-B6^2)」と同じ結果です。
※「^(キャレット)」は2乗の意味を表します。
配列の平方値を計算する関連関数
- SUMX2MY2関数:指定した2つの配列要素の平方差の合計を求める
- SUMXMY2関数:指定した2つの配列要素の差で平方和を求める
- SUMSQ関数:指定した数値の平方和を求める
- SUMX2PY2関数:指定した2つの配列要素の平方和を合計する
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