HYPERLINK関数は、指定したリンク先に移動するハイパーリンクを作成する関数です。
指定したWeb上のリンク先に移動させるのはもちろんのこと、同じシート上の別のセルや別シートの特定のセルにジャンプさせたりすることもできます。
HYPERLINK関数の基本的な使い方
対応バージョン:Excel365 2019 2016 2013 2010
HYPERLINK関数の書式です。
=HYPERLINK(リンク先,[別名])
※カッコ内の「リンク先,[別名]」を引数といいます。
引数の説明
- 〔リンク先〕:リンク先を指定。Web上のリンク先ならURLをhttp://(もしくは、https://)から指定する。
- 〔[別名]〕:数式を入力したセルに表示する文字列を指定。省略可能で、省略された場合は入力したリンク先文字列が表示される。
引数〔[別名]〕は省略可能ですが、後から見たときに分かりやすいよう、何のリンク先なのかを別名に指定しておくと良いかもしれません。
HYPERLINK関数の使用例
リンク先の指定できるもののバリエーションです。
引数[リンク先]には、Web上のURLや、PC上のフォルダー、ファイルなどが指定できます。また、Excelのファイルのほか、Wordで作成されたファイルなども指定することができます。

Web上のサイトへのリンクを指定
最初の例は、Web上のサイトへのリンクを指定しています。リンク先に表示されている文字列をクリックすれば、指定したWebサイトが表示されます。
=HYPERLINK(“https://www.yahoo.co.jp/”,”ヤフー”)
同一シートのセルをリンク先に指定
2番目の例は、数式を入力したシートのD1セルへジャンプさせる数式ですが、これでは以下の画像のようにエラー(指定されたファイルを開くことができません)になりD1セルには移動しません。
=HYPERLINK(“Sheet1!D1″,”D1”)

この理由は、ブック名で修飾していないからです。
正しい書き方は以下の3番目の例になります。
3番目の例は、上記の2番目を正しい書き方に改めたものです。
=HYPERLINK(“[book1.xlsx]Sheet1!D1″,”Sheet1のD1”)
同一シート上の別セルへジャンプする場合であっても、「[ブック名]シート名!セル」という書式で書かなければ、要求した通りの動作にはなりません。
別シートのセルをリンク先に指定
4番目の例は、同じブック内の別シートのセルをリンク先に指定しています。
=HYPERLINK(“[book1.xlsx]Sheet2!D1″,”Sheet2のD1”)
フォルダ内の別ファイルをリンク先に指定
5番目の例は、任意のフォルダに保存しているファイルを読み込み、指定したセルをアクティブにします。
=HYPERLINK(“[C:\JobFile\JobFiles\book2.xlsx]Sheet1!A10″,”別のブック”)
HYPERLINK関数と同じ分類の関数
HYPERLINK関数と同じ系列の関数は以下のページで探せます。