AREAS関数は、指定した範囲に含まれる領域の数を調べる関数です。
指定したセルやセル範囲などの領域が何個あるかを調べますが、実際の業務で使う場面は限られてきます。稀にVBAで使われることがありますが、表計算のシートで使うことは少ないのではないでしょうか?
AREAS関数の基本的な使い方
対応バージョン:Excel365 2019 2016 2013 2010
AREAS関数の書式です。
=AREAS(範囲)
※カッコ内の「範囲」を引数といいます。
引数の説明
- 〔範囲〕:セルやセル範囲を指定。複数のセルやセル範囲を指定することもできます。
AREAS関数の使用例
複数のセル範囲の個数を調べる
下記サンプルは、B11セルに「A1~B7」と「D1~E8」のセル範囲の個数を求めています。
結果は「2個」が返されます。

複数範囲を指定する場合の注意点
数式を2重カッコにする
=AREAS((A2:B7,D2:E8))
上記のように、複数範囲を指定する場合は範囲と範囲をコンマで区切り、2重カッコで囲んで使用します。カッコが1つだけだとエラーになりますので注意しましょう。
AREAS関数のバリエーション
領域の個数だけではなく、領域の重なりも調べられる。

B11セル(11行目)からB15セル(15行目)までにAREAS関数を入力しセルやセル範囲の個数を調べています。
11行目、12行目は、1つのセル1つのセル範囲の個数を数えていますので、結果は「1」が返ります。
13行目は重なる領域があるか調べています。「=AREAS(C4 (B2:F7,C4:E5))」※。C4セルは、B2~F7とC4~E5の両方の領域に含まれているので、結果は「2」が返ります。
14行目は13行目と同じく重なる領域があるか調べていますが、B2セルは、B2~F7とC4~E5の片方にしか含まれないので、結果は「1」が返ります。
15行目は重なる領域が何個あるかを調べていますが、B2~F7とC4~E5の重なりは1つなので、結果は「1」が返ります。
※範囲の指定を半角の空白(スペース)で区切って指定すると、重なる領域の個数を調べることができます。
AREAS関数と同じ分類の関数
AREAS関数と同じ系列の関数は以下のページで探せます。