TYPE関数は、指定されたセルに入力されている値の種類(データの型)を調べる関数です。
このTYPE関数とIF関数を組み合わせて使えば、数値や文字列、論理値など、それぞれの型に応じた処理に振り分けることが可能です。
TYPE関数の基本的な使い方
対応バージョン:Excel365 2019 2016 2013 2010
TYPE関数の書式です。
=TYPE(値)
※カッコ内の「値」を引数といいます。
引数の説明
- 〔値〕:データの種類を調べる値やセル、配列を指定
引数〔値〕には、下記のように数値や文字列、論理値などを直接指定できますが、通常の場合はセル参照を指定して使います。
=TYPE(FALSE) → 戻り値は「4」
TYPE関数の使用例
TYPE関数を使い、テスト対象内のセルのデータ型(データの種類)を調べD列に表示しています。

テスト対象〔値〕は
- 2~3行目がC列の「エラー値」→ =TYPE(C2)
- 4行目がA列~C列までの「配列」→ =TYPE(A4:C4)
- 5行目がC列の「論理値」→ =TYPE(C5)
- 6~8行目がC列の「数値と文字列」→ =TYPE(C6)
上記のように設定してデータの種類を調べ、TYPE関数の戻り値をD列に表示しています。
TYPE関数の戻り値の種類
TYPE関数の戻り値には以下の種類があります。
データの種類 | TYPE関数の戻り値 |
---|---|
数値 | 1 |
文字列 | 2 |
論理値(TRUEまたはFALSE) | 4 |
エラー値(#DIV/0!,#VALUE!,#REF!など) | 16 |
配列 | 64 |
TYPE関数は、さまざまなデータ型の値を引数として受け取る「ARGUMENT関数」や「INPUT関数」を使っている場合に役立ちます。TYPE関数で関数や数式の戻り値のデータ型を調べることができるからです。
なお、セルに数式が入力されているかどうかを確認するために「TYPE関数」を使用することはできません。数式かどうかを調べる場合は「ISFORMULA関数」を使います。
TYPE関数と同じ分類の関数
TYPE関数と同じ系列の関数は以下のページで探せます。