NUMBERVALUE関数は、異なる表示形式の数値を通常の表示形式の数値に変換する関数です。
数値の表示形式は地域(ロケール)によって異なります。
例えば、ドイツやスペインなどでは、桁区切り記号や小数点記号が日本とは反対になっています。 このような地域では、桁区切りが「.(ピリオド)」で小数点が「,(コンマ)」というように日本とは違いがあるため、現在のロケールで使うための表示形式に変換する必要があります。
なお、特にロケールを気にする必要がない場合で、かつ数値に変換する必要がある場合は、「VALUE関数」で数値に変換してください。
NUMBERVALUE関数の基本的な使い方
対応バージョン:Excel365 2019 2016 2013 2010
NUMBERVALUE関数の書式です。
=NUMBERVALUE(文字列,小数点記号,桁区切り記号)
※カッコ内の「文字列,小数点記号,桁区切り記号」を引数といいます。
引数の説明
- 〔文字列〕:通常の表示形式に変換する文字列を指定
- 〔小数点記号〕:「,」か「.」を指定。省略も可能。省略した場合は、現在のロケール(地域)の表示形式で設定している小数点記号を指定したと見なします
- 〔桁区切り記号〕:「,」か「.」を指定。省略も可能。省略した場合は、現在のロケール(地域)の表示形式で設定している桁区切り記号を指定したと見なします
NUMBERVALUE関数の使用例
下記サンプルは、異なる表示形式の数値を、現在のロケール(地域)の表示形式の数値に変換します。

=NUMBERVALUE(A3,”,”,”.”)
NUMBERVALUE関数は、異なる表示形式の数値の文字列を、小数点記号と桁区切り記号の指定に従って通常の数値に変換します。
小数点記号や桁区切り記号を指定する場合は、それぞれの記号にダブルクォーテーション(””)を前後に付けて指定します。
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