VALUE関数は、数値に変換可能な文字列を数値に変換する関数です。
文字列として入力されている数値を変換し、Excelが数値と認識できる形にします。計算などに使用する場合は、VALUE関数で数値に変換してから使用します。
異なる地域(ロケール)で作成されたデータの数値(文字列)を、現在のロケールの数値に変換する場合は「NUMBERVALUE関数」を使用してください。
VALUE関数の基本的な使い方
対応バージョン:Excel365 2019 2016 2013 2010
VALUE関数の書式です。
=VALUE(文字列)
※カッコ内の「文字列」を引数といいます。
引数の説明
- 〔文字列〕:数値に変換する文字列を指定
VALUE関数の使用例
下記サンプルは、文字列形式で入力してある数値を数値形式の数値に変換します。

=VALUE(A3)
上記サンプルの解説
- 日付「2021/9/10」を数値に変換
- 時刻「10:30」を数値に変換
- 「¥36700」を数値に変換
- 「$4897」を数値に変換
- 「45%」を数値に変換
上記の例では、A6セル「36700円」を数値に変換する際にエラー(#VALUE!)になっています。これは「数式で使用されるデータの形式が正しくない」というエラーで、文字列の末尾(右端)に「円」が付いているために表示されます。
こういう場合は、文字列の末尾(右端)の「円」を取り除いてから数値に変換する必要があります。
文字列の末尾(右端)の文字を取り除く
変換対象の文字列から末尾(右端)の文字を取り除くには、LEFT関数、LEN関数を組み合わせて右端の文字を削除し、その戻り値をVALUE関数で数値化します。

=VALUE(LEFT(A2,LEN(A2)-1))
関数の解説
- LEN関数で文字列の長さを求め、そこから「1」を引き算する(円の1文字分をマイナスする)
- LEFT関数で文字列の左からLEN関数の戻り値分(円を除いた文字列の長さ)を取り出す
- VALUE関数でLEFT関数の戻り値(例の場合「36700」)を数値化する
VALUE関数と同じ分類の関数
VALUE関数と同じ系列の関数は以下のページで探せます。