FIXED関数は、指定した数値を四捨五入し、3桁ごとに桁区切りして表示する関数です。
数値に3桁ごとの桁区切りや小数点を付加して表示したい場合に有効な関数です。なお、関数の戻り値の書式は文字列となりますが、計算に使用することも可能です。
FIXED関数の基本的な使い方
対応バージョン:Excel365 2019 2016 2013 2010
FIXED関数の書式です。
=FIXED(数値,桁数,桁区切り)
※カッコ内の「数値,桁数,桁区切り」を引数といいます。
※引数〔桁数〕は省略できます。
※引数〔桁数〕を省略すると指定した数値がそのまま表示されます。
※引数〔桁区切り〕は省略できます。
※引数〔桁区切り〕を省略すると「FALSE」を指定したとみなし「桁区切り」されます。「TRUE」を指定すると桁区切りされません。
引数の説明
- 〔数値〕:四捨五入し桁区切り(コンマで区切る)する数値を指定
- 〔桁数〕:四捨五入してどの桁まで求めるのかを指定。省略すると元の数値が表示されます。桁区切りされるかどうかは引数〔桁区切り」で決まります
- 〔桁区切り」:数値をコンマ (,) で桁区切りするか論理値で指定します。「TRUE」なら桁区切りしません。「FALSE」なら桁区切りします
四捨五入する桁数の指定方法

桁数に「0」を指定すれば1の桁で四捨五入、「1」を指定すれば少数1位に四捨五入。桁数に「-1」を指定すれば10の桁に四捨五入します。
FIXED関数の使用例
下記サンプルは、入力してある数値をコンマで桁区切りし、指定した桁で四捨五入しています。

=FIXED(A3,0)
上記サンプルの1番目は、数値「123456」を1の位で四捨五入し桁区切りして表示します。小数点以下はないので位取りした数値が文字列で表示されます。
2番目は、少数1位までで四捨五入(引数〔桁数〕に「1」を指定)しコンマを付けて表示しています(桁数については、上記「四捨五入する桁数の指定方法」を参照してください)。
3番目は、10の位まで四捨五入して表示。4番目は、桁区切りしない(引数〔桁区切り」にTRUEを指定:表示は「-1」)で1の位までで表示しています。
FIXED関数と同じ分類の関数
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