REPT関数は、指定した文字列を指定した回数だけ繰り返し表示する関数です。
指定した回数だけ数値や記号、文字列などを繰り返し表示することが可能なので、不揃いの数値データ(例えば、商品コード)の桁数を揃えたり、簡易的なグラフなども簡単に作れます。
REPT関数の基本的な使い方
対応バージョン:Excel365 2019 2016 2013 2010
REPT関数の書式です。
=REPT(文字列,繰り返し回数)
※カッコ内の「文字列,繰り返し回数」を引数といいます。
※引数[繰り返し回数]に小数のある数値を指定した場合は、小数点以下が切り捨てられ整数とみなされます。
引数の説明
- 〔文字列〕:繰り返す文字列を指定
- 〔繰り返し回数〕:引数〔文字列〕を繰り返す回数を指定
REPT関数の使用例
不揃いな数値の桁数を整える
下記のサンプルは、商品コードに入力してる数値に「0」を付加して6桁に統一しています。

=REPT(0,6-LEN(A3))&A3
- 引数〔文字列〕には、繰り返し文字に表示する「0」を指定
- 引数〔繰り返し回数〕には、A3セルに入力してある「商品コード」の長さをLEN関数で求め、その長さを6(桁)からマイナスした結果を指定
- そして、最後に入力されている商品コードと結合(結合は「&」で)して表示します
これで、不揃いだった商品コードを6桁に統一することができます。
なお、REPT関数で結合されたデータ(今回の場合は「商品コード」)は、数値データではなく文字データとなりますので注意しましょう。
簡易的なグラフを作成する
ダンベルの口コミ評価から、評価が一目で分かるように簡易的なグラフを表示しています。
評価は5点満点とし、評価が付いた場合は「★」を評価の点数分だけ表示し、評価点が付かない場合は「☆」を表示します。

=REPT(“★”,B2)&REPT(“☆”,5-B2)
- 最初のREPT関数の引数〔文字列〕には「★」を指定(文字列の場合はダブルクォーテーションを付ける)
- 引数〔繰り返し回数〕には、評価点の分だけ「★」を表示するので、評価点が入力してあるB2セルを指定
- 最初の関数と2番目の関数を連結する「&」を指定
- 2番目のREPT関数の引数〔文字列〕には「☆」を指定
- 引数〔繰り返し回数〕には、満点の「5」からB2セルの評価点をマイナスした数値を指定
これで、単に数字で表示されている場合よりも見やすい、簡易的なグラフを表示することができます。
REPT関数と同じ分類の関数
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