ASC関数とJIS関数は、セル内に入力されている文字列を全角や半角に統一する関数です。
半角に変換するのは「ASC関数」ですが、変換できるのは「数字、カタカナ、アルファベット」だけです。「漢字やひらがな」は、そもそもが全角文字(2バイト文字)なので、「ASC関数」を使ってもそのまま表示されます。
ASC関数とJIS関数の基本的な使い方
対応バージョン:Excel365 2019 2016 2013 2010
ASC関数とJIS関数の書式です。
文字列を半角に変換
=ASC(文字列)
文字列を全角に変換
=JIS(文字列)
※カッコ内の「文字列」を引数といいます。
引数の説明
- 〔文字列〕:全角または半角に変換する文字列が入力してあるセルを指定
ASC関数とJIS関数の使用例
ASC関数の使用例
下記サンプルは、A3セルの「文字列」を半角に変換してB3セルに表示しています。

=ASC(A3)
A3セルの全角文字列を「ASC関数」で半角に変換しB3セルに表示しています。なお、半角に変換されるのは文字だけではなく、全角文字の空白も半角の空白に変換されます。
「漢字やひらがな」は半角に変換できません。また、「ヴ、ヰ、ヱ、ヵ、ヶ」には半角文字がないため、そのままの文字が表示されます。
JIS関数の使用例
JIS関数で半角文字を全角文字に変換します。

=JIS(A4)
A4セルの半角文字列を「JIS関数」で全角に変換しB4セルに表示しています。「ASC関数」同様、空白についても全角の空白に変換します。
ASC関数・JIS関数と同じ分類の関数
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