EXACT(イグザクト)関数は、2つの文字列を比較して同じかどうか調べる関数です。
大文字と小文字、半角と全角は区別され、2つの文字列が同じ場合は「TRUE」を返し、違う場合は「FALSE」を返します。
EXACT関数の基本的な使い方
対応バージョン:Excel365 2019 2016 2013 2010
EXACT関数の書式です。
=EXACT(文字列1,文字列2)
※カッコ内の「文字列1,文字列2」を引数といいます。
引数の説明
- 〔文字列1〕および〔文字列2〕:比較する文字列が入力してあるセルを指定
EXACT関数の使用例
下記サンプルは、別々に入力した「氏名」を保存していますが、入力間違いがないか「EXACT関数」で調べます。

=EXACT(A3,B3)
C6セルとC9セルに「FALSE(不一致)」が表示されています。6行目は「名」の漢字が異なり、9行目は「姓」と「名」の間の空白が全角と半角で異なっていますので、「FALSE」が判定結果に表示されています。
EXACT関数の結果を分かりやすく
データの量が多くなければ、このままでも不一致データがあることが分かりますが、データ量が多くなれば「FALSE(不一致)」を目視で探すのも大変な作業でしょう。
そこで、比較した結果を基に不一致(FALSE)なら、どちらかのセルに色を付ければ不一致データがあることが一目で分かります。
条件付き書式で色を変える
EXACT関数の結果が「FALSE」の場合、つまり「不一致」の場合は、文字列2(B列)の氏名の書式を変更しセルの色を変えます。
ホームタブの「条件付き書式」


- 条件付き書式を適用する範囲を選択(B3:B9)
- ホームタブの「条件付き書式」をクリックし「新しいルール(N)」を選択
- 表示されたダイアログで「数式を使用して書式を設定するセルを決定」を選択
- 次の数式を満たす場合に値を書式設定(O)に「=NOT(EXACT(A3,B3))」と入力し「TRUE」の場合にセルの背景色を変更します
- プレビュー右横の「書式(F)」からセルの色やフォントサイズなど必要に応じて設定
- 最後に「OK」をクリックすれば「条件付き書式」が設定できます
NOT関数を使うことで「論理式の条件が満たされていない」ことを調べられます。論理式の結果が「TRUE」なら「FALSE」を返し、「FALSE」なら「TRUE」を返します。つまり、論理式の結果の逆を返します。
条件付き書式を設定すると以下のサンプルのように、「EXACT関数」の戻り値が「FALSE(不一致)」の場合(NOT関数で「FALSE」→「TRUE」)に、セルの書式を変更し色を付けることができます。

EXACT関数と同じ分類の関数
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