FLOOR.MATH(フロア.マス)関数の使い方:基準値の倍数で数値を切り捨てる:Excel関数

FLOOR.MATH(フロア.マス)関数の使い方:基準値の倍数で数値を切り捨てる:Excel関数

FLOOR.MATH関数は、関数の引数〔数値〕を超えない範囲で、かつ最も近くなるよう、〔基準値〕の倍数を切り捨てし求めます。

例えば、〔数値〕が50で〔基準値〕が15とした場合、数値50を超えない範囲で、かつ、数値50に最も近くなる〔基準値〕の倍数は45となります。

FLOOR.MATH関数は基準値の倍数で数値を切り捨てる

対応バージョン:Excel365 2019 2016 2013 2010

FLOOR.MATH関数は、Excel2010以前では使えません。

Excel2010以前の場合は、「FLOOR関数」で基準値の倍数に切り捨てしますが、〔モード〕引数は指定できませんので、負の値を扱う場合、FLOOR.MATH関数の引数〔モード〕を省略したときと同じ結果が返されます。

FLOOR.MATH関数の書式です。

=FLOOR.MATH(数値,基準値,モード)
※カッコ内の「数値,基準値,モード」を引数といいます。

引数の説明

  • 数値: 切り捨てする元の数値を指定
  • 基準値: 倍数の基準となる数値を指定
  • モード: どういうふうに切り捨てるか動作を指定
モード 意味&使い方
0(省略可) 〔数値〕が正の場合は「0」に近い整数に切り捨て。〔数値〕が負の場合は「0」から遠い整数に切り捨て。
0以外 マイナス数値を切り捨てる場合に、「-1」と指定することで「0」に近い整数で切り捨て。

負の数値の場合、モードによって以下のように結果は異なります。

モードの意味と使い方

FLOOR.MATH関数の使い方

まず、実際のサンプルで関数のイメージを掴んでいきます。

FLOOR.MATH関数の基本的な使い方

FLOOR.MATH関数の基本的な使い方

F1セルに以下の関数を入力しています。

=FLOOR.MATH(A1,B1)

引数〔数値〕は、切り捨てする元の数値を指定しますので、ここでは「A1セル」を指定。

引数〔基準値〕には、倍数の基準となる数値を指定するので、サンプルでは「B1セル」を指定。

結果は、「A1セル」の「50」を超えない範囲で、かつ最も近い整数になるように〔基準値(B1セルの15)〕の倍数が切り捨てされ「45」が求まります。

FLOOR.MATH関数が使われるのはどんなとき?

以下の表は、野菜と果物の発注を管理するための表で、商品を発注する際に、商品ごとの入数(1箱に何個入っているか)を基に、過剰発注とならない発注数を求めています。

FLOOR.MATH関数は実務でどう使う

E2セルには以下の関数を入力しています。

=FLOOR.MATH(C2,D2)

モードは省略しています。

関数式の説明

  1. 引数〔数値〕は、常時在庫が入力されている「C2」セルを指定
  2. 引数〔基準値〕は、商品の入数が入力されている「D2」セルを指定
  3. 引数〔モード〕は、負の数値は扱わないので省略

引数〔数値〕に指定した「常時在庫」を超えない値で、かつ最も近い整数となる値が求められるので、発注数は「150」となります。

まとめ

FLOOR.MATH関数は、基準値の倍数で数値を切り捨てる関数でしたが、これと同様の処理を行う関数は他にもあります。

基準値の倍数で数値を切り上げる場合は、「CEILING.MATH(シーリング.マス)関数」や「CEILING関数」が使えます。

=CEILING.MATH(数値,基準値,モード)

CEILING.MATH関数の書式や使い方は、FLOOR.MATH関数と同じなので、切り捨てる場合は「FLOOR.MATH関数」、切り上げる場合は「CEILING.MATH関数」を使ってください。

なお、CEILING関数はExcel2010以前を使うユーザーのために残されている「下位互換性」関数ですので、Excel2013から最新バージョンのExcelを使っている方は「CEILING.MATH関数」を使うことになります。

FLOOR.MATH関数と同じ分類の関数

FLOOR.MATH関数と同じ「端数処理」系の関数は以下のページで探せます。

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