COUNT関数は、指定した範囲の数値や日付、時刻の数を数える関数です。
COUNTA関数は、数値以外にも文字や論理値(TRUEやFALSE)の数を数えることができます。
COUNT関数/COUNTA関数でデータの件数を数える
対応バージョン:Excel365 2019 2016 2013 2010
COUNT関数/COUNTA関数の書式です。
=COUNT(数値1,数値2,…,数値255)
=COUNTA(数値1,数値2,…,数値255)
※カッコ内の「数値1,数値2,…,数値255」を引数といいます。
COUNT関数は、数値(日付や時刻を含む)の個数を数えて結果を返します。
文字や空白は数えません。
COUNTA関数は、数値、文字列、論理値(TRUEやFALSE)、エラー値の数を数えます。
数えることができないのは「空白」だけです。「空白」はCOUNTBLANK関数で数えます。
COUNTBLANK関数の書式は以下の通りです。
=COUNTBLANK(範囲)
※引数は〔範囲〕を1つしか指定できません。
COUNT関数/COUNTA関数/COUNTBLANK関数の使い方
まず、実際のサンプルで関数のイメージを掴んでいきます。
このサンプルは、ポイントカードの利用状況を調べてまとめた表です。総会員数や利用者数の数をカウントします。また最終利用日に日付が入力してなければ「未利用者数」にカウント。さらに、退会した人がいれば「退会者数」としてカウントします。

まず、COUNT関数でI3セルに総会員数を求めます。
=COUNT(A3:A16)
総会員数は、「会員コード」列のデータ数をカウントして求めます。会員コードは必ず入力されている前提で、データ(数値)が入力されているセル範囲を調べ個数を求めます。
次に、I4セルにCOUNT関数で利用者数を求めます。E列の「最終利用日」に日付が表示されていれば「利用者」としてカウントします。
=COUNT(E3:E16)
次に、COUNTA関数で退会者数を求めます。
F列の「備考」に文字列(この場合は「退会」)が入力してあれば「退会者」としてカウント。なを、F列に数値や理論値などが入力されていれば、それもカウントしますので、使用する際のルールが必要です。
=COUNTA(F3:F16)
最後に、「未利用者数」を求めます。
未利用者数の数を求める場合、総会員数と利用者数が分かっているので「総会員数-利用者数」で計算できますが、COUNTBLANK関数でも求めることができます。
E列の「最終利用日」が空白なら、まだポイントカードが使われていないので「未利用者数」としてカウントできます。
=COUNTABLANK(E3:E16)
COUNTBLANK関数は空白セルの数を数えますが、「スペース」が入力してあるセルは空白セルと見なされず対象外になりますので、注意しましょう。
まとめ
今回のサンプルでは、データの範囲を3行目から16行目としましたが、実務ではデータ行が増えていく可能性もあります。実際の業務などで使う場合は、データ範囲をExcelが扱える最終行まで指定することで、データが追加されても関数を修正する必要がなくなります。
Excel365の最終行は「1,048,576」なので、関数を
=COUNT(A3:A1048576)
と書くことで対応可能です。
ただし、COUNTABLANK関数は、この方法は使えません。最終行までの全ての空白がカウントされてしまうからです。
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