セルの内容が未入力の場合、数式や関数によってはエラー表示がされることがあります。
エラー表示がされても特に問題はありませんが、エラーの場合は「エラーが発生」などの文字列で表示したほうが親切です。このような場合に使えるのが、IFERROR関数です。
IFERROR関数はエラーになった時の処理を指定できる
IFERROR関数の書式は以下のようになります。
=IFERROR(セル,エラー時の処理内容)
※括弧内に指定する「セル,エラー時の処理内容」を”引数”といいます。
※エラーの種類は、#N/A、#VALUE!、#REF!、#DIV/0!、#NUM!、#NAME?、#NULL! など。
IFERROR関数は、セルの値を評価しエラーの場合は指定の値を返します。
下記のサンプルは、八百屋さんの商品売上台帳です。商品別に売上数量と売上金額を記入し、それぞれの平均単価と求めています。ただ、売上数量や売上金額が未入力の場合、下記の画像のように平均単価がエラー(#DIV/0!-「0で割った」)となってしまいます。

「解説」
=C7/B7
平均単価を求める数式は、「C7(売上金額)/ B7(売上数量)」で求めます。
このときに、B7の売上数量が未入力だと「0で除算した」というエラーになります。
それが「#DIV/0!」というエラー表示です。
Excelに慣れた人であればこのままでも良いのですが、より確認しやすよう日本語で表示した方が親切です。そのときに使うのが、IFERROR関数です。
数式を評価しエラーなら文字列を表示する
IFERROR関数で数式を評価。
エラーと評価されるのなら第二引数を処理し、エラーでなければ計算結果が返されます。

=IFERROR(C7/B7,”計算不能”)
IFERROR関数でC7/B7の数式を評価し、エラーが返されればD7セル(平均単価)に”計算不能”と表示させます。
IFERROR関数と同じ分類の関数
IFERROR関数と同じ系列の関数は以下のページで探せます。