特定のセル範囲の中から最小値を見つけ出すのがMIN関数です。
使い方としては、毎日の売り上げの中から、最も売り上げの少なかった日の金額を求めたり、クラスの生徒の得点の中から最小点を求めたりと、いろいろな場面での活用が考えられます。
数値の中から最小値を求めるMIN関数
MIN関数の書式は以下のようになります。
=MIN(範囲)
※括弧内に指定する「範囲」を”引数”といいます。
※範囲にはセルの番号を指定するのが一般的。
※引数には、数値や数式、関数も指定できる。
※引数は255個まで指定可能。
範囲には最小値を求めたいセル範囲を指定する。
セル範囲は、「C3:C12」というように、最小値を求める開始セルと終了セルを指定。もしくは、「C3,C4,…C12」と個別に指定。この両方を併用することもできます「C3:C10,C12」。

MIN関数では、文字列のセル、空白のセル、論理値は無視されます。
セル範囲が全て空白の場合、0が返されます。

最大値を求める場合は以下のMAX関数を参照してください。
活用事例:上限や下限がある場合
求める値に上限や下限が設定されている場合は、以下のように記述することができます。
実際の業務の中で、似たような事例があるかもしれませんので参考にしてください。
例として、ある会社ではパートさんに支給する食事代補助を計算していました。
食事代補助が支給される条件
- 勤務時間が5時間を超える場合に1日300円を補助する
- 食事代の補助は上限を月15,000円までとする
この条件で計算したのが以下の画像です。

計算式の解説
1日の勤務時間が5時間を超える場合にのみ補助を支給するので、勤務時間ごとの補助金額は以下の数式で5時間までは0とする。
=MAX(0,A10-5)の数式で、0とA10-5の大きい方の値を求める。
1日の補助額は300円なので、勤務時間が5時間を超えたパートさんの勤務日数分の補助額を求める。
=MAX(0,A10-5)*300*B10の計算式で、勤務時間が5時間を超えたパートさんの勤務日数分の補助額が求まる。
月間分の補助金支給合計を求める場合、補助額の上限は月15,000円なので、MIN関数で15,000と上記の計算結果の小さい方を求める。
=MIN(15000,MAX(0,A13-5)*300*B13)
MIN関数と同じ分類の関数